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> 脂肪細胞が分泌するホルモン

脂肪細胞が分泌するホルモンの役割

脂肪細胞は分裂して肥大化する


 体内で余ったエネルギーは中性脂肪に変えられ、貯蔵されていきますが、そのままの形で貯蔵されるわけではありません。合成された中性脂肪は「脂肪細胞」と呼ばれる細胞の中に貯蔵されるのです。脂肪細胞は一般的に成人で250〜300億個あるといわれており、全身に分布しています。

 この脂肪細胞はいわば中性脂肪の倉庫みたいなもので、貯蔵する中性脂肪が増えて脂肪細胞に入りきらなくなると、脂肪細胞は分裂して新たな脂肪細胞を作り出します。この状態が進んだものが肥満というわけです。 逆に貯蔵する中性脂肪が減少しエネルギーとして使われていくと、脂肪細胞の数も減っていきます。

 脂肪細胞に活力があるうちは分裂を繰り返しますが、肥満がかなり進行してしまうと脂肪細胞に分裂する力がなくなり、今度は脂肪細胞自体が膨らんで肥大化するようになります。このような状態になってしまうと、元の状態に戻るのが難しくなってしまいます。ですから、肥満が進行してからダイエットするのではなく、肥満になる前に予防することが大切なのです。


脂肪細胞はホルモンを分泌する


 体内の機能を調節するホルモンは主に臓器などから分泌されていますが、実は脂肪細胞からもホルモン分泌が行われている事がわかってきました。肉の脂身を想像してもそこからホルモンが分泌されるということはなかなか思えませんが、驚くほど多くのホルモンが分泌されているのです。

 ただし、問題なのは脂肪細胞から分泌されるホルモンには体にいい働きをするものと悪い働きをするものがあるという事です。

体にいい働きをするホルモン


 まず、体にいい働きをするホルモン(善玉サイトカイン)にはレプチンとアディポネクチンがあります。レプチンは満腹中枢に働きかけて食欲を抑える働きがあり、アディポネクチンにはインスリン抵抗性を改善し、血圧や中性脂肪、血糖値などを低下させる働きがあります。

 また、アディポネクチンには傷ついた血管壁を修復する働きもあるため動脈硬化の予防・改善に効果があり、心筋梗塞や脳梗塞など生活習慣病を減少させる物質として注目を集めています。

 このアディポネクチンは小さな脂肪細胞から分泌されるため、肥満が進行した脂肪細胞では分泌量が減少してしまいます。そのため、このアディポネクチンの分泌を促すためにも肥満を予防・改善する必要があります。

体に悪い働きをするホルモン


 一方、体に悪い働きをするホルモン(悪玉サイトカイン)にPAI−1やHB−EGF、TNF−α、アンジオテンシノーゲンなどがあります。これらの悪玉サイトカインは血管を収縮して血圧を上げたり、血栓をできやすくしたり、インスリン抵抗性を増したりする働きがあり、動脈硬化や糖尿病を進行させる原因になります。

 これらは肥満が進行して肥大した脂肪細胞から活発に分泌されるほか、内臓脂肪が多い人ほど分泌量が増える事が確認されています。



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